長野県林業大学校が実践する「全人教育」とは…
(初代市川圭一校長の言葉から)
1人生を切り開く力を養う
「全人教育」というのは、もともと宗教の教育から出た言葉であろうが、広辞苑によると、「知識・技術に偏することなく、人間性を全面的、調和的に発達させることを目的とする教育」とある。
正しい分別と判断は、学生たちが苦しい実習・作業を経て、思うようにはならない40人の共同生活の中から自ら見出だすものである。
2志をもて
わが林業大学校には、筆記試験ができただけでは入学できない。筆記試験のほかに人物考査をパスしなければならない。人物考査で何を見るかといえば、その人がはたして志をもっているかどうかの一点である。
林業大学校は、林業の後継者と林業の指導者を作ることを目的とした学校だから、林業に対して志をもっていることが、最も大事な要件である。
学生に対して「林業とともに生きるという志をもて」と常に言うかたわら、私は、当校の先生方にも、自信と誇りをもって教育にあたるようにお願いしている。
3身をもって知る
当校が全寮制で厳しい規制のもとに学生を律しているのは、学生たちに団体生活の中で、自分の生き様、生き方を身をもって覚えてもらうためである。
共同体の本質は「拘束」である。40名で共同生活を営むためには、一人ひとりのわがままは許されない。寮生活という拘束と連帯のなかで、ときには人生論をたたかわしたり、悲しんだり、怒ったりしながら、自分の人生をどう生きていくかを身をもって知ってもらうことが、当校のねらいである。
4耐えることを教える
学生たちがまだ若く、甘えの構造から脱却するまでは、我々は彼らに対して厳しく対しようとしている。彼らは、それを厳しすぎると思うかもしれないが、この厳しさを通り越してこそ、輝かしい人生が開けるのだということを、肌で感じてほしいのである。
5姿勢を正して教えを受けよ
私は学生たちに、「教わるものの姿勢・礼儀」ということをよくいう。教えてもらうにはそれだけの礼儀と姿勢あってしかるべきである。
人間として、学問を学ぶ前に必要な、学問以上に大切な「礼」をつくすことを重要な訓育の一つにしている。
姿勢を正すことは、静的な態度の中にあって、来るべき動的な世界への躍動を期す健康ないきおいがあるのである。
授業料・他経費
学生の皆様が、就職や進学に向けてしっかり学べる大変経済的な環境です。
区分 | 金額 |
---|---|
授業料 | 年額 118,800円 |
入学料 | 5,650円 |
受験料 | 2,200円 |
区分 | 金額 |
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授業料 | 年額 118,800円 |
入学料 | 5,650円 |
受験料 | 2,200円 |
林業就業促進資金(就業研修資金)(限度額月5万円・2年間で120万円・無利子)が借りられます。
- (独)日本学生支援機構の奨学金を借りることができます。
林業就業支援事業給付金(100万円程度/年・2年間)の給付を受けられます。(要件あり)
入学志願者・入学者数
令和4年度~令和6年度
年度 | 区分 | 志願者 | 入学者 |
---|---|---|---|
令和4年度 | 推薦 | 19 | 13 |
一般 | 12 | 7 | |
計 | 31 | 20 | |
令和5年度 | 推薦 | 24 | 16 |
一般 | 16 | 4 | |
計 | 40 | 20 | |
令和6年度 | 推薦 | 20 | 13 |
一般 | 12 | 7 | |
計 | 32 | 20 |
区分 | 志願者 | 入学者 |
---|---|---|
推薦 | 19 | 13 |
一般 | 12 | 7 |
計 | 31 | 20 |
区分 | 志願者 | 入学者 |
---|---|---|
推薦 | 24 | 16 |
一般 | 16 | 4 |
計 | 40 | 20 |
区分 | 志願者 | 入学者 |
---|---|---|
推薦 | 20 | 13 |
一般 | 12 | 7 |
計 | 32 | 20 |